遠賀川水系に育まれた豊かな土地。この風土に抱かれた酒を造りたい。
たとえるなら遠賀の空気で割って呑むのが一番旨い!そんな酒だ。
それなら、遠賀でしか採れない素材で焼酎を造ろうじゃないか。
こうして遠賀町の焼酎造りプロジェクトが始まった。






遠賀にしかない素材といっても焼酎に適しないもので無理に造りたくはない。むしろ遠賀の芋を使ったら最高の芋焼酎ができた!といわせたい。良い作物は採れるが、焼酎のそれとなると別だった。そこで素材づくりから始まった。
宮崎県の九州沖縄農業研究センターに遠賀の土を持ち込んだ。この土に合う素材が厳選された。試行錯誤を繰り返しながら生まれたのが、大きな赤芋だった。
ふつう焼酎用の芋と言えば黄金千貫を思い浮かべる方も少なくないだろうが、黄金千貫はでんぷんが多く、甘味が少ない、まさに焼酎専用の芋。比べて遠賀の赤芋は、ほっこりとしてとても甘く、焼酎にするのがもったいないくらい美味いのだ。だからこそ、この美味い赤芋を贅沢に使って焼酎を作ろうと思った。それが、他の芋焼酎とは一線を画す、遠賀ならではの味わいを育む大きな力となった。
しかし、遠賀の赤芋は黄金千貫ほどたくさん収穫できなかった。しかも、農家を指定して信頼できる芋だけを厳選した。だから、大量生産ができない焼酎として「遠賀の赤芋」はスタートすることになったのだった。